このシリーズは、開始当初からとても気に入っていたものの、仙龍の因縁がらみのサイドストーリーがなかなか進展せず、途中で止めておりました。そんな中、ついにシリーズがまもなく完結するとの報が入り、再び巻を追って読み進めることにしました。 この巻は・・・はっきりいって怖いです。シリーズ全体を読破した今、私にとって一番怖いエピソードです。なにせ今回の相手は悪意の中の悪意。純粋な悪意の塊です。これまでは、やむにやまれぬ事情があった上での因縁でしたので、うまく流すことができたのかもしれませんが、今回の相手は海外から直輸入の絶対悪です。どうやって説得するればいいのでしょう。いや、できまい!です。 和物とはまた違う作者の書き分けも素晴らしく、紙面から重厚な獣臭が立ち上ってくるかのようです。 幸いにも話が通じない絶対悪の傍に、少しは話が通じる方がいたので、よろず建物因縁帳の風味を保ったまま完結できました。 いやはや、夜には一人で読めません。大変お勧めです。シリーズの単体エピソードとしては、「相手が物悲しくない部門の絶対一位」と思います(切ないキャラはいます)。怖い話が好きな方はぜひどうぞ。,こちらの予想していた通りのものでした。良かったです。どうもありがとうございました。
レビュー(21件)
このシリーズは、開始当初からとても気に入っていたものの、仙龍の因縁がらみのサイドストーリーがなかなか進展せず、途中で止めておりました。そんな中、ついにシリーズがまもなく完結するとの報が入り、再び巻を追って読み進めることにしました。 この巻は・・・はっきりいって怖いです。シリーズ全体を読破した今、私にとって一番怖いエピソードです。なにせ今回の相手は悪意の中の悪意。純粋な悪意の塊です。これまでは、やむにやまれぬ事情があった上での因縁でしたので、うまく流すことができたのかもしれませんが、今回の相手は海外から直輸入の絶対悪です。どうやって説得するればいいのでしょう。いや、できまい!です。 和物とはまた違う作者の書き分けも素晴らしく、紙面から重厚な獣臭が立ち上ってくるかのようです。 幸いにも話が通じない絶対悪の傍に、少しは話が通じる方がいたので、よろず建物因縁帳の風味を保ったまま完結できました。 いやはや、夜には一人で読めません。大変お勧めです。シリーズの単体エピソードとしては、「相手が物悲しくない部門の絶対一位」と思います(切ないキャラはいます)。怖い話が好きな方はぜひどうぞ。
こちらの予想していた通りのものでした。良かったです。どうもありがとうございました。