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ここは大奥。仕える女性たちの多くは生涯独身であり、猫をわが子のようにかわいがったというーー。 だが御殿女中のなかで一番の実力者といわれている滝山だけは、猫を飼えないまま奥づとめを続ける毎日を送っていた。 本当は猫が大好きなのに誤解が誤解を重ねてしまい、もう猫好きだとは言い出せない境遇へと陥ってしまったのだーー。 でも大丈夫、その境遇を理解してくれる人たちも現れたから。 踊りの師匠でもある御次の照代。もとは猫嫌いだったとし。秘密の文通相手・美登。彼女たちのサポートで、滝山も上司の飼い猫・吉野ちゃんをはじめとする猫たちを愛でたり愛でられなかったりする日々を送れるようになってきたのだ。 そんな日々に新たな子猫が登場する。当代随一の人気役者と同じ模様を持つ団十郎ちゃんが大奥に降臨したのだ。 ついに滝山が猫を飼うことができるのか……と思いきやもちろんそんなことはなく、華麗に子猫インターセプトを決めたのは滝山に次ぐ切れ者と名高い小山であった。 この小山、猫の次に滝山を愛している厄介な人物なため、意外な角度から滝山の受難の日々は加速していくことになるーー。 天保大奥猫溺愛コメディ、特別読み切り『こまとちび』の続編も収録!
レビュー(8件)
登場人物が増えて物語が多元化。 それより吉野ちゃん、あなた幾つなの?
すごくすごく良かったです。 爆笑ポイントも沢山。 私の1番お気に入りのセリフ「助かったぞ、猫」←最の高です 表紙が鯉のぼりならぬ猫のぼりの型紙になっていて、これもコピーして来年は猫の日に飾りたいです。
この巻から、表使の小山様が登場。 滝山様と複雑な関わり方をしてきますね。もっと、事情を知っている味方がほしい。 猫も意外なところで大活躍。上様、よかったですね。 他にも、思わず涙ぐむ美登さんのエピソード。私もお灸を使えば、母の夢が見られるかな…。いえ、普通にしょっちゅう見ていました。 巻末には四コマと「こまとちび」の続編が掲載。 次巻は夏頃発売予定。楽しみにしています。
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猫好きにはたまらない1冊です。江戸時代の文化の勉強にもなります。
カラー掲載?の章が残念でした
この漫画が大好きで、新刊が出るのをいつもとても楽しみにしているのですが、今巻については、たぶん連載時にフルカラー掲載だったように思われる章が掲載されており、そちらの絵柄がぼやけて滲んでいるだけのようで、登場人物や猫の輪郭すらわかりづらくてとても残念でした。かわいくて1ページ1コマすべて楽しみながら読んでいるので…。こういう場合、お値段は通常版より高くなってもかまわないので、できたらカラーベージを含む特装版みたいなものも販売していただければなと思いました。