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大きな嵐が近づく宮城では、帝が崩御間近にあるという噂がささやかれていた。玉座の交代が起これば自身の身にも危険が迫る延明(えんめい)は、ひとまず宮中にひそむ間諜の捜索を急ぐ。 「桃花(とうか)の父・羊角莽(よう・かくもう)に、桃花以外の『子』がいるーー」 調査書から判明した事実。この人物こそ間諜なのではないか……。桃花を傷つける可能性に揺れる内心を振り切り、延明は調査を続けていた。 そんな折、嵐の去った後宮では二つの死体が見つかった。一つはかまどの中で発見された女官の焼死体。もう一つは古い作業場で自死した宦官の死体ーー。 事件性はないと判断されたが、その死体には不自然な点も多く……。 揺れる後宮に漂う不穏な気配に、桃花と延明は……? 大人気中華後宮×検屍ミステリ、第7巻!
レビュー(12件)
本日届きました。いつもながら、梱包がしっかりしていて、安心できました。ありがとうございました。
・前巻の大長公主殺害の犯人で、間諜の正体は不明。真相は未だ分からず。 ・皇帝が重病のようで、代替わりの政変の可能性が大。終わり方からして、続きが気になる。 ・相変わらず、後宮の闇の部分の描き方がうまい。 ・料理にも相当な知識がある。桃花・延明は、検屍の話をしながらよくごちそうがのどを通るな。
最初はなんか薬屋の に似た話だと持ったが 全然違って話的に引き込まれ 主人公の緩さと検屍に入った時の鋭さギャップが良いです 気が付けば7巻 次作が楽しみ
どうなる?
検屍は頑張るけど、その他はものぐさに拍車がかかってきてる桃花。 延明が少しイラついていてお気の毒(笑) そんな二人に皇帝の体調不良が影を射す。 才里が言うように穏便な代替わりなどたぶんないからだ。 桃花の父が助手にしていたのは桃花の姉妹にあたる人物なのか。 彼女が後宮で暗躍する密偵なのか。 虞美人も愛玉も優しいけど報わない… 愛玉は真実を教えるという別の道を取れなかった事で悲劇を呼んでしまった。 本当に報わない。 ラストは爆弾投下。 この事態、収まるのだろうか。 次巻を待つ!