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2022年集英社ノベル大賞〈カズレーザー賞〉受賞! 皇帝と妃、双子同士の結婚。圧倒的スケールで描かれる、激動の中華王朝婚姻劇!! 草原の民アルタナの娘、シリンとナフィーサ。異母姉妹ながら共に育ち、容姿も双子のように瓜二つの2人だが、シリンは活発で弓と騎馬が得意、ナフィーサは気が優しく刺繍と料理を愛する。ある日、族長である父はシリンとナフィーサを本当の双子に仕立て上げ、南方の大国・濫に輿入れさせることを告げる。濫国は双子信仰が盛んであり、折しも現在の皇帝も双子だった。その彼らが、双子の娘を後宮に探し求めているというのである。 草原の和平のためアルタナを離れ長い旅の末、濫国の王城・永寧宮にたどり着いた偽りの双子姫。シリンは弟帝の暁慶の後宮に迎え入れられ、「杏妃」なる名を与えられるが、初夜の床にて「未来永劫、お前を抱くつもりはない」と言い放たれてしまう。故郷の花嫁衣装も、名前も、全てを奪われ、体を繋がぬまま濫の妃となったシリンの運命は、やがて濫国とアルタナを巡る、大いなる時代の奔流に呑み込まれていくーー。
レビュー(11件)
新作の書評につられて前作を検索して購入。面白かった。
切ない!!!
切ない!応援したい! 帯が本書の内容や良さを的確に表してたと思う。 読んで良かった~
これがデビュー作とはビックリだ。 カズレーザー賞という事で思わず手に取った。文章力と言い、決してハッピーエンドではないけれどストーリーも凄いなぁと思った。 哀しい事が多過ぎて胸が痛くなってしまうけれど希望は残されている。この先のシリンがどうなるのか良い方に想像したい。