医学のあゆみ 過労死等研究の現在地ー10年間の成果と今後の方向性 292巻7号[雑誌]
・働くこと。その過程が思ったとおりに展開するのはあいにく少ない。しかし、長時間の労働や低質な労働環境のせいで病気になって命を失ったり休職したりすることは、なんとしても防がなければならない。
・2014年11月に施行された「過労死等防止対策推進法」は“調査研究”を第一に据えている。施行から10年を経た今、本特集では、過労死等労災事案の経年的動向、脳・心臓疾患事案の特徴、精神障害・自殺事案の特徴、労働安全衛生総合研究所の現場介入チーム・実験研究チーム・対策実装研究チームの成果、地方公務員における過労死等の現状と課題、産業医科大学ストレス関連疾患予防センターの成果と課題について、各研究の主担当者が解説する。これらの知見を踏まえたうえで、過労死等研究の今後の方向性を提示したい。
■過労死等研究の現在地ーー10年間の成果と今後の方向性
・はじめに
・過労死等労災事案の経年的特徴
〔key word〕過労死等労災事案、脳・心臓疾患、精神障害、経年変化
・過労死等としての脳・心臓疾患の実態とその発症メカニズム
〔key word〕過労死等、脳・心臓疾患、高血圧、椎骨動脈解離
・過労死等としての精神障害・自殺の特徴
〔key word〕過労死等、精神障害、自殺、事案研究、ハラスメント
・職場の特性に応じたテーラーメイドの疲労対策の重要性ーー職場の疲労カウンセリング
〔key word〕疲労、疲労カウンセリング、産業疲労対策
・過労死等防止調査研究センター実験研究の成果
〔key word〕長時間労働、心血管系負担、心肺持久力(CRF)、最大酸素摂取量
・過労死等防止調査研究センター対策実装研究チームの成果
〔key word〕過労死・過労自殺、実装研究、運輸業、建設業
・地方公務員における過労死等の現状と課題
〔key word〕地方公務員、過労死等、脳・心臓疾患、精神疾患
・産業医科大学ストレス関連疾患予防センターの取り組み
〔key word〕産業医科大学、ストレス関連疾患予防センター(CSDC)、過労死等防止対策推進法、特命講師、過重労働対策セミナー
・過労死等研究の今後の方向性
〔key word〕脳・心臓疾患、精神障害、自殺、職場環境改善
●TOPICS 整形外科学
・Tric-b遺伝子欠損による非典型的な成長板軟骨細胞死と低身長
●TOPICS 呼吸器内科学
・抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎に伴う間質性肺疾患における新たな予後予測マーカーの開発ーー血清インターフェロンーλ3
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(24)
・免疫受容体が認識する代謝物リガンドの網羅的探索に向けた解析システムの開発
〔key word〕免疫受容体、リガンド、自己抗原、メタボロミクス、リピドミクス
●細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(10)
・間葉系幹細胞の免疫調整能を応用した難治性腎疾患治療
〔key word〕難治性腎疾患、間葉系幹細胞(MSC)、腎臓
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(1)
・応招義務
〔key word〕応招義務、迷惑行為、診療拒否
●FORUM 数理で理解する発がん(20)(最終回)
・発がんは体細胞の進化のプロセス
●FORUM 戦争と医学・医療(12)
・藤田嗣章と日本の植民地医学
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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