太平洋戦争末期、鹿児島県の知覧をはじめ各地から、陸軍の特別攻撃隊が飛び立ち、沖縄周辺の米軍に突撃しました。
飛行機ごと敵艦に突入するという壮絶な任務に志願したのは、おもに20歳前後の若者たちです。
本書は、33人の特攻隊員の遺書・遺影を美しい風景写真とともに紹介します。
『いつまでも、いつまでもお元気で』という書名も隊員の手紙の一節からとったものです。
再び還ることのない出撃を前に書かれた手紙からは、家族思いの心優しい若者たちの姿が浮かび上がってきます。
親孝行できなかったことを何度もわびる息子。かわいがっていた妹に両親の世話を頼みながら、
「と言っても、できれば早く嫁に……」と気づかう兄。
「人のお父さんをうらやんではいけませんよ」と優しく諭すお父さんもいます。
死を前にした隊員たちの思いやり溢れる言葉が胸に迫ります。
この国のために命を捨てるのだという固い決意と、そこからはみ出す一抹の悲しみが交錯しているのが
多くの手紙から読みとれます。彼らは決して、当時米軍側が考えたような狂信者などではありませんでした。
あの時代、あの戦争についての見かたは人それぞれです。ですが、できることなら、かれらが遺した
あるがままの言葉を受けとめていただければと思います。
戦後につくられたイメージとは異なる、まっさらな時代の肉声とでもいうべきものが、
かれらの手紙のなかには息づいています。
レビュー(13件)
ちょっと残念、、、
思ってたより薄い本。御本人の筆跡や実物の手紙ではなく、冷たい活字になった時点で当時の様子に想いをはせることができないのが大変残念。
いつかいつか・・この様な本を読みたいとずっと思っていました。 やっと手に取り幾度も幾度も読まさせて頂きました。 特攻志願者の方々の心情は、おおよそでは有りますが理解していました。 実際にページを進まさせていくと、もう言葉では現せず、ただただ涙が落ちるのみでした。 自分の息子よりも10以上も若い、未来有る青年が、愛する者の為に志願する… 結果が伴わない、無駄死にとなってしまった現実。 志願する息子を送る母の思い。 戦争ほど悲惨なものは有りません。 平和ほど尊いものはないのです、
高校生の息子へ
今の私たちがどれほど恵まれた世の中で生きているか気付かされる一冊です。素晴らしい文章ばかりで、胸が熱くなります。 高校生の息子に渡したいと思い買いました。