「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」と言われて久しいが、近年、それだけでは脳は元気に働き続けることが難しいことが分かってきた。血糖値が安定していない場合、ニューロンのエネルギー不足が起こりがちだが、じつは認知症やうつ病の基本的な原因の一つが、このニューロンのエネルギー不足なのである。最も有効な対策は、エネルギー不足に留まっている時に手を打つことであるが、エネルギー基質であるケトン体をうまく使えば脳の老化を遅らせることが可能である。本書では、神経科学者である著者が、ヒトの脳の発生・発達を可能にしたエネルギーについて、エネルギー代謝の観点から科学的に説明しながら、脳を長持ちさせ、また身体全体の健康にも役立つ栄養摂取の方法について考察する。インスリンと老化の関係や、鳥類の高い運動能力と健康長寿の秘密にも進化の過程から迫る。
レビュー(9件)
ワクワクして読めます。
長年脳のニューロンと向き合ってきた著者ならではの考察が詳しい説明と共につづられています。科学と生物学にうとい人でも読めるように工夫されているので、比較的楽に、そして何よりワクワクして読み切りました。ふだんは自分の頭の中の仕組みや働きに気を配ることもなく、ましてや脳のために食事を考えることなどなかったけれど、これからは気をつけたいと思いました。 イラストも多くクイズなどもあり、難しい内容のはずなのに楽しんで読めました。久しぶりに読書を楽しみました。
脳とケトン体のイメージが一変した
昨今はSNS等でも糖質制限がしきりに進められている。しかし、糖質を1日何グラムまでにすべしだの、主食は無しで肉を増やせだの極端な指導も見られる。一時的ならできるのだろうが、果たしてそれが継続できるものなのか、いやはや継続して良いものなのか。実の所疑問に感じていた。肉ばかりを何年も食べ続けて本当に大丈夫なのかと。日本人が米を食べずにやって行けるのかと。和食での米無しはかなり厳しい。 ところがこの書籍では、ブドウ糖とケトン体を両方使いこなすことが推奨されている。炭水化物も肉魚もそして野菜に海藻、果物も食べるべしということのようだ。たまにはケーキも買って帰れとまで述べている。 考えてみれば当然のことであるが、この書籍のすごいところはその上でケトン体を使いこなす術を述べているところだろう。じっくり読み込まないとその辺は見えてこないが、読み終えると自然と理解していた。今までケトン体に対して勝手に抱いていたイメージもガラリと一変した。 脳でニューロンをサポートしているグリア細胞の話も初めて知ることができた。脳の中で日ごろから何が行われているかを知ることはとても価値があったと思う。著者が言うようにまさに魔法だ。その脳のおかげで一応今日も無事に暮らせていることを改めて考えた。友人にも今度会ったら脳の話をしたい。
ケトン体の重要性!
ドクターの指導で糖質制限をしていますので、ケトン体の重要性は、以前から知っていました。 でも、新しくこの本が出版されることを知り、ケトン体について、さらに新しい情報が得られるのではないか、と思って、ワクワクしながら、予約して買いました。 これからゆっくり読むつもりです。 ケトン体についての新しい知識を得るのが、とても楽しみです。