移民・難民は、いかにして福祉国家に包摂されうるのか?
人種的に同質性が高く、移民や難民の受け入れに消極的と言われるデンマーク。しかし近年ではヨーロッパ統合とグローバル化の影響で多文化化が進み、福祉国家としての再編が迫られている。市民社会と協働するデンマーク流の生涯学習政策は、国境を越えて移動する人びとの「入口」を準備できるのか。「社会統合」をめぐる政治思想を再検討し、生涯学習の現代的意義と課題を明らかにする。
「新しいデンマーク人」のための多様な教育実践に迫るーー
第一部 多文化化する社会におけるコミュニタリアニズム思想の応用可能性
第1章 コミュニタリアニズムとは何か
第2章 学習の「個人化」
第3章 社会統合の規範理論
第二部 欧州連合とデンマークにおけるーー生涯学習政策の実際
第4章 欧州連合の生涯学習政策雇用力とアクティブ・シティズンシップの両立
第5章 現代デンマークの生涯学習政策
第6章 スキルとモラルの二重性ーー教育のヨーロッパ化は何をもたらすのか
補章 現代デンマークの社会統合政策
第三部 現代デンマーク社会におけるボランタリーセクターの機能
第7章 デンマーク・ボランタリーセクターの現在ーー「共同責任」と「生活の質」
第8章 デンマーク・ボランタリーセクターの個人ーーフレデリクスベア市におけるボランティア活動の実際
第9章 現代デンマーク社会におけるボランタリーセクターの機能と役割 189
第四部 現代デンマーク社会におけるノンフォーマル教育機関の役割
第10章 デンマークのノンフォーマル教育機関ーーダウホイスコーレの事例
第11章 デンマークのNGOによる難民に対する成人学習の支援ーートランポリンハウスの事例
第12章 社会統合における主流化アプローチ
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