私も都心で暮らしていた頃は、過疎地域の活性化は正論だと考えていた。過疎地域の発展は地域住民の幸せにつながると信じていた。そうした思い込みのようなものが、過疎地域での暮らしを通して少しずつ変わっていった。なぜなら、そこには変わらないことを望む人びとの姿があった。何一つ変わることなく、どこにも飛び立たず、廃れ、寂れ、衰えていくことを望む人びとの姿があった。地域の活性化が叫ばれている昨今の時局を鑑みて、そのような過疎地域の人たちについての研究を進め、過疎地域の活性化は本当に必要なのか、今一度考えてみたかった。
(第二部・第一章「地域の活性化は本当正しいのか」より)
第一部 過疎地域批判ーー現状維持という名のゆるやかな後退
【第一章】過疎地域のよくある事例
【第二章】過疎地域のよくある問題
【第三章】過疎地域批判
第二部 過疎地域分析ーー過疎地域の活性化は本当に必要なのか
【第一章】地域の活性化は本当に正しいのか
【第二章】過疎地域とは何か
【第三章】地域活性化の事例調査
【第四章】過疎地域の現地調査
【第五章】田舎のいやらしさにおける考察
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