イスラム教内の極端派的伝統とイスマーイール派を比較対象として, 11世紀前半に活躍した創始者ハムザ・イブン・アリーの思想=ドゥルーズ派思想の源流を解明。二元論的世界観・終末論・輪廻思想・信仰偽装論に着目。
序 章
1 研究史
2 本書の目的
第1章 極端派(グラート)
1 極端派のとらえづらさ
2 極端派の定義
3 極端派における神格化と輪廻の教説
4 ムファッダル文献とヌサイル派
5 ヌサイル派世界創成論における神・人間・輪廻
第2章 イスマーイール派神話の復活
1 融通無碍のイスマーイール派神話
2 転落者神話
3 キルマーニーの可能的知性
4 ハーミディーの霊的アダム神話
第3章 二元論的世界観
1 ドゥルーズ派教宣組織と二元論
2 ハーキム・カルト
3 天上における悪の出現
4 地上における悪の顕現
第4章 メシアニズム
1 ドゥルーズ派における終末と救世主
2 歴史的背景と資料
3 ドゥルーズ派終末論の成立:1021年以前
4 ドゥルーズ派終末論の変容;試練の時代
5 シーア派思想史におけるドゥルーズ派終末論
第5章 輪廻思想と信仰偽装(タキーヤ)論
1 輪廻思想と信仰偽装論の起源
2 ハムザ書簡とヌサイル派論駁書
3 輪廻思想
4 タキーヤ論
参考文献/索引
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