売れない絵師の家に 厄病神が同居!? 貧乏で災難続き、 おまけに事件まで…… 大名家のお抱え絵師だった葛幸助は、 今、大坂の福島羅漢まえにある 「日暮らし長屋」に逼塞中だ。 貧乏神と呼ばれ、筆作りの内職で糊口を凌ぐ日々。 この暮らしは、部屋に掛かる絵に封じられた 瘟鬼(厄病神)のせいらしいのだが、 幸助は追い出そうともせずに呑気に同居している。 厄病神が次々呼び寄せる事件に、 福の神と呼ばれる謎の若旦那や丁稚の亀吉とともに、 幸助が朗らかに立ち向かう。 (書下し痛快時代小説) 第一話 貧乏神参上 素丁稚捕物帳 妖怪大豆男 第二話 天狗の鼻を折ってやれ
レビュー(8件)
貧乏神あんど福の神
ここんところ宮部みゆきの小説ばかり読んでいるので一度ちょっと変わった読み物をと思って近くの書店(未来屋書店)に行きこの貧乏神あんど’福の神ー怪談・すっぽん駕籠’を見つけて読みました。これは三話、四話だたので一話、二話も読みたいなと欲したので注文しました。今、汀こるものー煮売屋なびきの謎解き支度、なる小説を読んでいるのでそのあとから読みます。この本は一作目なのでさぞ面白いと期待しています。
クスッとかククッと笑みがこぼれるお話。 憎めない登場人物たちに、ほっこり。 コロナでギスギスした日々を過ごす人に「読んではいかが?」とおすすめしたくなる一冊。
これこれ!これが田中先生の真骨頂ですよ。変な名前の人がたくさん出てきますが、すべてダジャレにだっているので、読み流さないで。読み流しても再読すれば気がついて、フフフとなります。物語も気持ち良い。快刀乱麻を断つ。ただし、頭を使ってです。最高ですよ。11-8