【POD】バウンダリーレス・キャリア 上巻
: マイケル B. アーサー/デニス M. ルソー
バウンダリーレス・キャリアは、マイケル・アーサーと心理的契約で有名なデニス・ルソーの編集による論文集である。一言でいえば、ダグラス・ティム・ホールの主催するプロティアン・キャリア(多様性のキャリア・アンカー)が必然的に生まれてくる環境心理学的要因を説明しているのが、バウンダリーレス・キャリアである。
組織内キャリア(ビューロクラシー)における、エドガー・シャインのキャリア・アンカーとキャリア・コーンの関係に比するのが、ホラクラシーにおけるプロティアン・キャリアとバウンダリーレス・キャリアの関係と言ってよい。
バウンダリーレス・キャリアは、1993年のAOM(Academy of Management)のシンポジウムのテーマにも取り上げられたが、イノベーションの陰で、労働市場の:流動化によっていまや40%以上にまでなった非正規雇用・派遣・アルバイト・エッセンシャルワーカーのキャリアパスを、シリコンバレーの事例をもとに逆に発展的に描いている。雇用者と正規被雇用者によるキャリア・ドメインからはみ出た組織外雇用(モバイル・ワーカー)を問うということは、一方でネットワーク組織・弱連結・実践共同体・ティール組織・スタートアップ・インキュベーターの存在を問うことになると言う意味では、プロセス・コンサルテーションのみならず、エフェクチュエーションを問う事にもなろう。
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