賃金や1人当たり国内総生産(GDP)で見て、日本は先進国の最低レベルとなった。この状況に対して、賃金を上げ、成長するためには成長戦略や構造改革をすればよい、という議論が多い。
だが、その中身は空っぽである。成長率を高める方法は、実はノーベル経済学賞学者にも分からない。
賃金が上がらないのは、企業が利益をため込んで労働者に還元しないからだという人もいるかもしれない。
しかし、すべての賃金とすべての利潤を合計したものであるGDPで見ても、日本の1人当たり実質GDPは他の国と比べてやはり伸びていない。
では、どうすれば日本人の給料は上がるのか。生産性、為替、財政、あらゆる角度からエコノミストが難問に挑む。
第1章 日本の賃金はなぜ上がらないのか
第2章 成長戦略は可能か
第3章 人手不足でなければ経済は効率化しない
第4章 財政赤字と経済成長
レビュー(3件)
日銀審議委員も歴任した高圧経済論者の最近の論考をまとめた著作。主張は全く正論ですが、なぜか現実化し得ないのが歯がゆく日本の基本的な問題はどうしたら解決するのか、国会で侃侃諤諤議論をするなど国民への啓蒙活動が別途必要なきがしてなりません。