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2018年ノーベル平和賞受賞 世界を動かした医師の告発! コンゴでは女性への性暴力が最大の武器になっている。 ーーー私の仕事は、被害にあった女性たちの身体を可能な限りもとに戻すことだ。 性的テロ撲滅のために命をかけて闘う医師の衝撃のノンフィクション。 『「完全に元通りにして下さいとは言いません。でも、せめてもう一度女性に見えるようにして下さい。私には大事なことなんです。先生、どうかお願いします!」---手術の前に、何度そんなふうに懇願されたことか。 コンゴ民主共和国では、レイプは住民を服従させる手段として組織的に用いられている。もちろん民兵は村々を焼き払い、住民を殺している。だが、彼らの最大の武器は性暴力だ。 彼女たちが誇りを取り戻し、それを通じて国民全体も誇りを取り戻せるように。その日が来るまで私は闘う。 たとえ人生を危険にさらしても。 その日が来るのを見届けること。 それが私の何よりの願いだ。』
レビュー(16件)
感動
あまりにも過酷な現実と、奮闘する医師。どんなに辛いことがあっても、立ち直っていく人がいることに人間の強さを感じる。こんな非道が、今も世界のどこかであると知ることは重要だと思う。
ショッキングな内容
話は大体知っているつもりだったが実際に読んでみると、想像以上にショッキングな内容で、考えさせられました。
読んでみて本当に良かったです。
コンゴでの性暴力に命懸けで立ち向かう医師としての姿勢、一人でも多くの患者さんを助けたい思い…ムクウェゲ医師の生き様にとても感動させられました。この本ではコンゴでの内容が取り上げられておりますが、日本でも以前、性暴力被害に遭い、今も必死に生きておられる女性、男性についてテレビで報道されており、日本でも性暴力被害は未だにあります。今も怯えながらも必死に生きている方について、救済措置、心のケア、安心して生きて行くための居場所ができたらと、切に願って止みません…。もっとその現状が報道されればいいと強く想います。