本巻はまったく異った領域に属する哲学的問題を扱う二つの章から成る。ウィトゲンシュタインの後期哲学にたいするソウル・クリプキによる新しい、急進的な解釈について、および今世紀の最も重要な哲学者のひとりとしてジョン・マッキーを正当に評価する立場から、彼の倫理学・宗教哲学の問題をその著書『倫理学』、『有神論の奇跡』を再構成し明らかにする。全篇を通し、言語そのものについての懐疑論、客観的な道徳的価値についての懐疑論、そして神の存在の論証と信仰の合理性についての懐疑論を共通テーマにして論究・展開される「主潮流」の最終巻。
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