これは、アメリカでひき逃げにあい、一度は心肺停止したが、大勢の人に助けられ生き延びた私の体験記である。脳手術は成功したが、記憶のできない日が続いた。ICUに3週間滞在した後、普通病棟に移るころには思考が時空間を飛び回るようになっていた。幼児期の記憶が顔を出し、夢と現実が渦を巻く。脳手術の後、人間がどうなりうるか、その様子が書かれた母の日記と手紙が見つかった。完全な健康体である今では笑ってしまう奇行や奇言が詳細に記録されている。イタイ話は外せなかったが、アメリカでの経験を含め、日米の病院での体験をほぼノンフィクションで楽しく綴った。
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