複雑に絡み合った利権と事情。 個々が非常に生き生きと描かれていて、誰が悪い、誰が正しいという簡単な判断基準では理解できない。人間臭く、たくましく、生きた平安時代の人々がそこにあります。 個人的には藤原高子さんと、物売りの伴家の方々が好きです。,ネタバレになるので内容は書きませんが、面白いです。,創作話が多く、歴史上の出来事は遅々として進まないけれども、 その時代の人物たちがいきいきと描かれているので、 名前や血縁関係、権力関係がよく理解できる。 高校生のときに読みたかった。,謎解きは、ホームズとワトソンなんですがそれに、平安時代の権力闘争があるのです。人が簡単に死ぬ時代です。コワ。本作では、狐が化けた?って騒ぎの話が好きでした。ねずみ取りに狐が使われていたから、稲荷様に狐なのね~。おすすめ。,良房が病を機に邸で政を行うと宣言した14巻の後、その間に太皇太后・藤原順子、その信任を得ている右大臣・藤原良相、太皇太后宮大夫を兼ねる大納言・伴善男の三者連合が政権中枢を牛耳っていた。本巻では遂に藤原順子が登場、海千山千の伴善男の息子にしては柔いところのある息子・中庸に目を止める。一方で善男の従者として、応天門の変に重要な役割を演じる生江恒山も登場し、タイトルとなり、第1話にも印象的に登場した応天門を巡る事件の到来をいよいよ感じる。
レビュー(14件)
複雑に絡み合った利権と事情。 個々が非常に生き生きと描かれていて、誰が悪い、誰が正しいという簡単な判断基準では理解できない。人間臭く、たくましく、生きた平安時代の人々がそこにあります。 個人的には藤原高子さんと、物売りの伴家の方々が好きです。
ネタバレになるので内容は書きませんが、面白いです。
創作話が多く、歴史上の出来事は遅々として進まないけれども、 その時代の人物たちがいきいきと描かれているので、 名前や血縁関係、権力関係がよく理解できる。 高校生のときに読みたかった。
謎解きは、ホームズとワトソンなんですがそれに、平安時代の権力闘争があるのです。人が簡単に死ぬ時代です。コワ。本作では、狐が化けた?って騒ぎの話が好きでした。ねずみ取りに狐が使われていたから、稲荷様に狐なのね~。おすすめ。
良房が病を機に邸で政を行うと宣言した14巻の後、その間に太皇太后・藤原順子、その信任を得ている右大臣・藤原良相、太皇太后宮大夫を兼ねる大納言・伴善男の三者連合が政権中枢を牛耳っていた。本巻では遂に藤原順子が登場、海千山千の伴善男の息子にしては柔いところのある息子・中庸に目を止める。一方で善男の従者として、応天門の変に重要な役割を演じる生江恒山も登場し、タイトルとなり、第1話にも印象的に登場した応天門を巡る事件の到来をいよいよ感じる。