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私たちは「消費者」や「投資家」だけでいられるのではない。日々の生活の糧を得るために汗する「労働者」でもあり、そして、よりよき社会を作っていく責務を担う「市民」でもある。現在進行している超資本主義では、市民が労働者がないがしろにされ、民主主義が機能しなくなっていることが問題である。私たちは、この超資本主義のもたらす社会的な負の面を克服し、民主主義をより強いものにしていかなければならない。個別の企業をやり玉に上げるような運動で満足するのではなく、現在の資本主義のルールそのものを変えていく必要がある。そして「消費者としての私たち」、「投資家としての私たち」の利益が減ずることになろうとも、それを決断していかなければならない。その方法でしか、真の一歩を踏み出すことはできない。
レビュー(59件)
資本主義を知る
資本主義の強力さを知る。来る破滅から人類を救うにはどうしたら良いのか?最後の著者の結論はあまり説得力はないが、何とかしたいという学者の良心を感じる。悲観的なことを書きなぐって終わりというのは無責任と考えるので。
プレゼント用として購入しました。喜んでくれましたが。内容に関しては??のようでした。残念です。
賛否両論の本
民主主義と資本主義の相関など面白い部分もあるのですが、 本書に用いられてるデーターには曖昧なものや、 いい加減なものが多いようで、そのまま読んでしまうと、 間違った情報を植えつけられてしまいます。
資本主義の処方箋
正直びっくり。こんなに的確な分析があるなんて。途中がちょっと冗長な傾向があるけれども、書き出しから半分くらいまでと最後の20%くらいのところは、一気に読ませる迫力。ビジネス書でこんなに引き込まれたのは初めてです。ぜひ日本人の多くに読んで欲しい。
これこそ真実
以前か漫然と疑問・違和感と感じていたことに、明快な答えを与えてくれました。