この本は大本ふじ子さんの余命期間をノンフィクションで紹介しています。家族は余命宣告されたことを知ってから、ひたすら思い出づくりに励み、それは信じ難いほど明るくて幸せな、濃い毎日にしてしまいました。
ふじ子さんは沖縄の離島、久米島に生まれ育ち、高校の卒業式を待たず家出のように島を飛び出しました。東京の葛飾で働きながら資格を得て幼稚園の先生になりました。そして結婚して3人の息子を育て上げました。苦労の甲斐があって、ようやく孫の誕生を楽しみにできるところまでたどり着きました。ところが57歳の秋に乳がんが再発して突然の余命宣告を受け、翌年の早春に亡くなりました。
そんな人生を彼女は「とんとん拍子」だったとふりかえっています。幸せだったと述べているのです。それが強がりではないことはこの彼女と家族のドラマを知ればわかります。そこには残されたわずかな人生を貪欲に生ききった彼女の生き様と、家族、親戚、友人、そして在宅医療に携わる人たちの力強い支えがありました。ぜひ、ふじ子さんの残した命のメッセージをお読みください。(企画・編集・執筆担当者 渡邉拓美)
楽しかった人生でした。そして幸せな人生でした。ありがとう。
ふじ子さんの略歴
12月30日収録の記録ビデオ
ビデオのなかの会話
子どもたちへのビデオメッセージ
敏明さんへのビデオメッセージ
竜馬さんへのサプライズ
ふじ子さんの日記
2011年9月から
家族に知らせずに
余命は家族で思い出づくり
伊豆大島へ行こう!
在宅診療を受け始める
家族でふじ子さんの骨壷づくり
久米島に行けそうだ
無事に年を越せた
大本先生に会う会
出発を目前にして念入りな準備
まずは沖縄本島へ
久米島に行けた!
久米島での生前葬と旅立つ日の服
再び久米島へ
久米島で最後の夜を迎え、そして帰る
津波の被災地へ
亜斗夢さんと瑛美子ちゃんの結納
竜馬さんからのサプライズ
ポエムが記されたもう一つの手帳
家族からこの本に寄せて
わた医師より
あとがき
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