欧州屈指の音楽学者がその人物像を時代背景等から読み解き、作品を分析する「大作曲家とその時代」シリーズ。待望の第5弾『シューマンとその時代』では、ロベルト・シューマンの作曲家としての発展と、彼が生きた時代の文化的、政治的、社会的な出来事との関係に光を当てます。
「音の詩人」と評されたシューマンは、先人たちの音楽作品をあまねく研究し、同時代の芸術・思想にも深く関わろうとしました。こうした彼の関心は音楽批評家としての旺盛な活動と自身の創作行為の両方に分かちがたく結びついています。
本書はシューマンという作曲家の多面性を単に知識として伝えるだけではなく、理論(著述)と実践(作曲)の両面から音楽にアプローチしたシューマンの仕事が20世紀にまで大きな影響を及ぼす長大な射程を有していた所以を解き明かす。
【 目次 】
図譜/年譜/第1章 音楽批評と芸術家の意識/第2章 シューマンの器楽作品─構想と変容/第3章 情緒あふれる詩と民族の歌/第4章 音楽劇とオラトリオのあいだで/第5章 音の詩人の芸術と人生/第6章 シューマン受容を考える/原注・作品目録・文献・索引
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