「科学的な知恵」というのは,「科学的な知識」を結びつけて,科学現象を正しく理解する能力である。また,「科学(化学)を学ぶということ」は,「身近で起る現象やそれに関する情報が誰もが当たりまえと思えることなのか,あるいは不自然なことなのかをきちんと区別できる能力を身につけること」である。本書は,身近な自然現象を,数式や難しい専門用語により解説するのではなく,実験や経験に基づいたイメージで理解できるように工夫した物理化学入門書である。
第1講:場という考え方
磁力
電気力
電荷
電磁波
重力
質量
クーロンの法則
SI単位と次元
第2講:電子の居場所
まわりに何もないときの炭素の最外殻電子の居場所
負電荷が近づいたときの炭素の最外殻電子の居場所
電子の居場所
イオン化エネルギー
電子親和力
電気陰性度
第3講:化学結合
共有結合
配位結合
イオン結合
金属結合
水素結合
分子間力
疎水性相互作用
水和
化学変化
物理変化
第4講:溶質の化学
溶解
オキソニウムイオン
溶媒効果
極性
塩基性と求核性
活量
イオン強度
緩衝液
水平化効果
第5講:電磁波の科学
電磁波
光の反射
色
光の屈折
光の回折
偏光
液晶
アモルファス,非晶質
分光法
第6講:電磁波の使い方
吸光光度分析
蛍光分析
発光分光分析
旋光分析
核磁気共鳴分析
第7講:仕事をする能力
エネルギーの単位
核エネルギー
電磁エネルギー
運動エネルギー
熱エネルギー
温度
熱
位置エネルギー
化学エネルギー
化学反応
酸化還元反応
第8講:生体内のエネルギー
化学ポテンシャル
イオンポンプ
イオンチャネル
神経伝達
能動輸送と受動拡散
親水性と疎水性
アデノシン三リン酸
キナーゼとリン酸化
酸化還元電位
補酵素
第9講:温度と熱の科学
結合エネルギー
生成熱
熱力学第0法則
熱力学第1法則
内部エネルギー
エンタルピー
熱力学第2法則
エントロピー
拡散
第10講:自由エネルギー
自由エネルギー
反応座標
活性化エネルギー
化学平衡
可逆反応
気化と凝縮
物質拡散と熱拡散
第11講:物質変化の速さ
反応速度論
反応次数
1次反応
2次反応
複合反応
アレニウスの式
0次反応
個体の酸化反応速度と表面積
炭素のβ崩壊
第12講:溶液の化学
凝固点降下
沸点上昇
質量モル濃度
純粋な溶媒分子の凝固
溶質が溶けている溶媒の凝固
相
分留,蒸留
ラウールの法則
浸透圧
演習問題の解説
索引
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