読み応えあり。林養賢が金閣に火をつけた「動機」についてこれほど肉薄した著作をほかに知らない。精神医学の専門家としての筆者の真骨頂と言うべきか。三島のナルシシズムに対する考察もさすが。言語空間に対する「華麗な伽藍」という表現は言い得て妙である。三島ファンなら必読だが、三島をよく知らない方でも充分に引き込まれる内容であると思う。,林養賢の実家、親戚に、足を運んで、聞き取り調査されています。三島由紀夫についても、詳細に調べておられます。ふたりに寄り添い、なぜあのような事件を起こしてしまったのか、分析されています。とても興味深い本でした。
レビュー(13件)
読み応えあり。林養賢が金閣に火をつけた「動機」についてこれほど肉薄した著作をほかに知らない。精神医学の専門家としての筆者の真骨頂と言うべきか。三島のナルシシズムに対する考察もさすが。言語空間に対する「華麗な伽藍」という表現は言い得て妙である。三島ファンなら必読だが、三島をよく知らない方でも充分に引き込まれる内容であると思う。
なぜ、事件を起こしたのか?
林養賢の実家、親戚に、足を運んで、聞き取り調査されています。三島由紀夫についても、詳細に調べておられます。ふたりに寄り添い、なぜあのような事件を起こしてしまったのか、分析されています。とても興味深い本でした。