生命尊重主義の系譜学へ
「ただ生きること」一辺倒は、「よく生きること」へのまなざしを塞いでいないだろうか。「いのちを大切にしよう!」と呼びかけ合う現代人に冷や水を浴びせかけるソクラテス流反問が、ハイデガーとアーレントを拠点とし、コロナ禍をくぐり抜けて、いまここに甦る。『アーレントと赦しの可能性』に続く反時代的試論集。
凡例
序
第I部 ヒューマニズムの系譜学
第一章 哲学にとって死はどこまで問題かーー死生観と哲学観
第二章 いのちのどこが大切なのかーー古代ギリシア人の死生観への一瞥
第三章 自然的平等についてーー近代道徳の系譜学のための一覚書
第四章 哲学的人間学の自然主義的起源ーーホッブズの人間理解
第五章 コロナ禍はどこまで危機なのかーー反時代的試論
第六章 コロナ禍において見えてきたことーー革命論序説
第II部 ハイデガーからアーレントへ
第七章 制作と哲学、制作と政治ーー「ハイデガーとアーレント」のために
第八章 制作と哲学、制作と政治(続)--『人間の条件』第三一節に即して
第九章 死と良心ーー『存在と時間』の中心部
第十章 良心をめぐってーーハイデガーとアーレント
第十一章 どこまでわれわれは哲学をすすめられるかーー観想的生と近代
第十二章 世界と真理をめぐってーーハイデガーからアーレントへ
あとがき
初出一覧
人名索引
レビュー(0件)