- 144
- 4.18
1 家を遠くはなれて 2 大時計が十三時をうつ 3 月の光のなかで 4 日の光のなかで 5 露のなかの足あと 6 ドアを通りぬける 7 ピーターへの報告 8 いとこたち 9 ハ テ ィ 10 いろいろな遊びといろいろな話 11 川は海へそそぐ 12 ガチョウたち 13 今はこの世にいないバーソロミューさん 14 辞典をしらべる 15 塀の上からの眺め 16 木のなかの家 17 ハティをさがしもとめる 18 窓に横木が二本わたしてある寝室 19 つぎの土曜日 20 天使のことば 21 いつも「時」のことばかり 22 約束を忘れる 23 スケートの旅 24 トムとピーターがひょっこり顔をあわせる 25 最後のチャンス 26 あやまりにいく 27 トム・ロングにきかせた話 訳者のことば 「真夜中の庭で」のこと……フィリパ・ピアス
レビュー(144件)
時を経て再読したら。
「トムは真夜中の庭で」のミュージカル(脚本・押川理佐さん)を観に行く予定なので、原作を読んでおきたかった。 私が子どもの頃に読んだのか、大人になってから読んだのか、正直言って記憶にない。 けれども断片的にストーリーを覚えているし、何より挿絵が印象に残っていて、懐かしいような、新鮮なような、不思議な感じがした。 そうした意味で、再読している私自身が、トムと遊んだ時代を夢に見る年老いたハティ、すなわちバーソロミュー夫人の立場と重なる。 最初に読んだときは、トムになって冒険した気分だったはずだけど……フィリパ・ピアスは、そんな読者の変化も見通していたのかもしれない。 この本の仕掛けに見事にハマったように感じる。 いずれにせよ、時を経て再読できてよかった。 つらい幼少期を過ごしたハティにとって、トムの存在は慰めだったろうし、彼女が大人になるにつれ、幸せになっていった物語に励まされる。 真夜中に象徴されるハティの人生にも、やがては朝が訪れるように、希望の光が注がれる時が来るのだ。 ちなみに、この作品に引用されている聖句(黙示録10章1節から6節)は、大天使ミカエルが世の終わりを宣言する箇所。 終末は近い!まもなくキリストが再臨される!大人たちよ、早く子どものような純粋な心を取り戻し、神に立ち返りなさい!……そんなメッセージを受け取るのは、私だけだろうか。 まだまだフィリパ・ピアスの仕掛けは続いている気がする。
息子の学校の推薦図書で購入。全く読み進めていない為、1日のうちに数時間静かな時間を作り読みます。
評価が良かったのでこの夏に読んでみようと思います。
書評でみて
読んでみたくなりました。結構書評通りでよかった。
うちの子には難しかったもよう・・・
小学6年生の息子のために購入。わが子にとっては、訳文独特の難しさが、話の複雑さに挫折してしまいました。