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夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
レビュー(1005件)
ドストライクな小説だった。普段ミステリーを読むと解決シーンでこの人が犯人でした!と言われてもへぇ…となるのだけど、この本は雰囲気が好きでそれだけで読むのが楽しいし、時代設定やお嬢様が主人公など自分の好きな要素が多くとても楽しめた。
「満願」が好きなのでこちらも読んでみました。 世界観やストーリーは面白いです。が、各話オチが弱く微妙であまり好きになれませんでした。
不思議な本でした。今までいろいろな作家の本を読んできましたが、こういった展開の内容は未経験で、不思議な感情に捕らわれました。
とてもおもしろかったです。 先に作者の満願を読み、好みだったのですが、レビューを見ていたら満願が好きな人は儚い羊たちの祝宴も好みの人が多いのではないかな、と書かれていたので、気になって購入してみました。 結果、大当たりでした。 連作短編、というほどつながった物語でもない感じですが、どのお話もおもしろく、文体も読みやすくあっという間に読み終わりました。 古典部シリーズなどの白米澤さんが好きな人には向かないと思いますが、黒米澤さんが好きなひとにはハマるんじゃないでしょうか。
この作家のこれまでの作風と違った一面が見られました。