マクロ金融危機入門
: マーカス・K・ブルネルマイヤー/リカルド・レイス/栗林寛幸/小谷野俊夫/青木浩介
・「金融危機」についての最新の知見を第一線の研究者が解説。
・コンパクトな表現で、最新の理論と実例を紹介。
2008 年の世界金融危機以降、その原因についての研究が膨大に蓄積され、来るべき危機に備えた政策が検討された。しかし大学の経済学コースではそうした危機についての全体像を学ぶ機会が実は少ない。本書では10 の経済危機モデルと、それに該当する2つの事例を各章で平易に解説。学生・ビジネスパーソンともに役立つ1 冊。
はじめに
1.1 破綻
1.2 本書の構成
1.3 本書の利用法
1.4 謝辞
第1部 増大する脆弱性:危機の前段階
第2章 バブルと信念
2.1 ケインズ美人投票によるバブルのモデル
2.2 1980年代半ばの日本のバブル
2.3 1998〜2000年のインターネット・バブル
第3章 資本流入とその(誤)配分
3.1 誤配分のモデル
3.2 ユーロ危機の種:ポルトガルの21世紀の低迷
3.3 チリの1970年代の自由化と1982年の破綻
第4章 銀行と類似機関
4.1 現代の銀行と「影の銀行」
4.2 米国のサブプライム住宅ローンと証券化
4.3 2000年代のスペイン信用ブーム
第2部 破綻:引き金と増幅装置
第5章 システミック・リスク、増幅、伝染
5.1 戦略的補完性、増幅、複数性
5.2 2000年代のアイルランド銀行部門のシステミック・リスク
5.3 1997-98年の新興市場の嵐
第6章 支払能力と流動性
6.1 負債と非流動性不足と債務超過の区別の難しさ
6.2 1931年のドイツ銀行システムの破綻
6.3 2010〜12年のギリシャ国債危機とIMF
第7章 民間部門と公的部門のつながり
7.1 悪魔の(破壊的)ループ
7.2 2007〜10年における欧州の銀行とソブリン債
7.3 アルゼンチンの2001〜2年危機
第8章 安全への退避
8.1 安全資産
8.2 2010〜12年のユーロ地域の借入コスト
8.3 2020年のパンデミック時の安全資産への逃避
第3部 政策と回復
第9章 為替政策と(均衡)回復の速さ
9.1 為替レートと回復のモデル
9.2 1994〜95年のメキシコのテキーラ危機
9.3 2008年グローバル金融危機から続く長期停滞
第10章 新しい伝統的金融政策
10.1 準備の飽和と量的緩和
10.2 1998年以降の日本銀行のイノベーション
10.3 危機下のユーロ圏イールド・カーブ
第11章 財政政策と実質利子
11.1 貯蓄と投資の再考
11.2 2020年の感染症大流行中の貯蓄増加
11.3 アメリカ大恐慌の終焉
第4部 おわりに
第12章 結論
『マクロ金融危機入門』解説 (青木浩介)
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