ある助産婦の物語
: ローレル・サッチャー・ウルリッヒ/梅谷 俊一郎/宮崎 聖子
アメリカ開拓時代ニューイングランドの助産婦マーサ・バラード(1735–1812)が残した日記と、新聞・統計・裁判記録・書簡等の膨大な資料とを分析し、当時の医療や家庭生活・性風俗・地域経済・宗教的対立・政治的背景などを再現する。女性史的視点から、妊娠や出産、薬草栽培・機織り・家事といった記録に残りにくい女性たちの日常生活や、助産婦と男性医師の関係なども描き出す。抜粋された日記は簡潔で淡々とした日々の記録だが、ウルリッヒの丹念な調査と分析から、アメリカ初期の社会と、晩年まで天職をまっとうした強靭で心優しい女性の人生が生き生きとよみがえる。1991年ピューリッツァー賞受賞図書、待望の翻訳。
訳者解説 梅谷俊一郎
序 「いざ 大海へ」
第 1 章 1787年8月 「きわめて重篤」
第 2 章 1788年9月 「布地を織る」
第 3 章 1789年10月 「フォスター夫人が数人の男にレイプされたと宣誓のうえ言った」
第 4 章 1792年11月 「結婚式」
第 5 章 1793年12月 「50 番目の出産,51 番目の出産」
第 6 章 1796年1月 「家中の物がみな私に刃向かってくるようだ」
第 7 章 1801年2月 「解剖が行われた」
第 8 章 1804年3月 「夕方,なんという騒ぎを私は目にしなければならなかったことか」
第 9 章 1806年4月 「ポリー・パリントンが来た」
第10章 1809年5月 「私の畑で働く」
結 び
注
謝 辞
訳者あとがき 宮崎聖子
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