高森美由紀さん2019年2冊目の新刊。舞台は葵岳の登山口にある「葵レストラン」だが、単なる料理小説ではない。主人公の母はその山を愛し、目の前で命を落とした。母の残した言葉、レストランや山で出会った人たちの言葉に支えられて、今日もレストランで働き、山頂へ弁当を配達する。本の装丁もレストランのテーブルを思わせ、手に取る喜びを得た小説だ。
レビュー(55件)
人を愛し信じる、心休まる小説
高森美由紀さん2019年2冊目の新刊。舞台は葵岳の登山口にある「葵レストラン」だが、単なる料理小説ではない。主人公の母はその山を愛し、目の前で命を落とした。母の残した言葉、レストランや山で出会った人たちの言葉に支えられて、今日もレストランで働き、山頂へ弁当を配達する。本の装丁もレストランのテーブルを思わせ、手に取る喜びを得た小説だ。