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藤沢周平の代表的時代連作集「立花登」シリーズ全4巻の2巻目。 医者になる夢を叶えるべく江戸に出た登を迎えたのは、はやらない町医者の叔父と、口うるさい叔母、驕慢な娘ちえ。居候としてこき使われながらも、叔父の代診や小伝馬町の牢医者の仕事を黙々とこなしている。 ある時、半年以上も牢に入り、今は重い病におかされる老人に「娘と孫を探してほしい」と頼まれる。登が長屋を訪ねてみると、そこには薄気味悪い男の影がーー。 起倒流柔術の妙技とあざやかな推理で、若き青年医師が、獄舎にもちこまれるさまざまな事件を解いていく。 『風雪の檻』には、「老賊」「幻の女」「押し込み」「化粧する女」「処刑の日」の5篇を収録。 解説・あさのあつこ(作家) 82年に中井貴一主演で連続ドラマ化。そして2016年春に溝端淳平主演で、NHK BSプレミアムにて連続ドラマ化。
レビュー(10件)
立花登シリーズは軽快でいつも一気に読み終わります。
どの編をとっても主人公立花登の人情味と強さが感じられ、一気に読み終えました。