三篇のお話が収録されています。江戸時代、島流しにあった者たちが島を抜け出し、漂流の末に中国にたどり着き、日本に送還されるお話。生き延びようとする精神力と死に際の潔さの対比が印象的だった。飢饉により食物が底を尽き生死を漂うお話。餓死に直面した時の人の心根のあり方が読みどころだ。明治初期、解剖学が医学分野として確立されていない頃の人体解剖のお話。解剖が一般的でない時代に献体に踏み切る遊女のお話が印象的だった。,タイトルの島抜け他短編2編で構成されている。島抜けでは、幕府に捕らわれた講釈師の島への流刑から、逃亡までの詳細な情景と心理描写が手に汗握る迫力で迫ってくる。,娘が読む本だから、よくわからん。 同一作家の本もよく読んでいるようだ。
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三篇のお話が収録されています。江戸時代、島流しにあった者たちが島を抜け出し、漂流の末に中国にたどり着き、日本に送還されるお話。生き延びようとする精神力と死に際の潔さの対比が印象的だった。飢饉により食物が底を尽き生死を漂うお話。餓死に直面した時の人の心根のあり方が読みどころだ。明治初期、解剖学が医学分野として確立されていない頃の人体解剖のお話。解剖が一般的でない時代に献体に踏み切る遊女のお話が印象的だった。
吉村昭氏のコレクション
タイトルの島抜け他短編2編で構成されている。島抜けでは、幕府に捕らわれた講釈師の島への流刑から、逃亡までの詳細な情景と心理描写が手に汗握る迫力で迫ってくる。
娘が読む本だから、よくわからん。 同一作家の本もよく読んでいるようだ。