【POD】ライフサイエンスのための誘電スペクトロスコピー
誘電スペクトロスコピーは交流電場と物質の相互作用を調べる方法である。誘電率が測定周波数に依存する様子(誘電スペクトル)から、分子運動のダイナミックスや不均質構造を調べることができる。この測定方法の特長として、非破壊、ラベルフリー、その場測定、測定装置が比較的安価なことが上げられる。生きた細胞や組織のリアルタイム・モニタリング、細胞を用いた薬物のセンシング、食品の検査などの応用が考えられるが、まだ広く普及しているとはいえない。そこで、生命科学にたずさわる多くの方にこの測定法に興味をもって頂きたいという願いから本書を出版することにした。内容は次のようになっている。1章と2章で誘電体の基礎について簡単な説明を加え、3章から5章では交流電場を用いた誘電率の測定と誘電分散の説明を行った。6章では生体分子水溶液の誘電的性質について述べた.7章から13章ではコロイド粒子や細胞のような不均質な構造にみられる誘電挙動の理論的取扱や数値計算例を示した。14章から16章には細胞や生体組織への応用例を上げた。
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