「この絵はレオナルド・ダ・ヴィンチの作品かもしれない」一九九八年十月、フランスの小さな村・ラロックの骨董品店で三人組の男性が一枚の絵を購入した。彼らは約三万円で買ったこの絵に『ラロックの聖母』と名づけた。黒く煤けた汚れの下から浮かび上がる聖母子像が、彼らの好奇心を掻きたてたところからこの長い冒険は始まる。専門家たちは絵を前にして悩み戸惑い、科学者たちは新たな発見、追究に胸を躍らせる。本書では、それらの謎が薄皮を剥ぐように明らかになっていく様子を追いかけた。果たして、この絵を描いたのはダ・ヴィンチなのか。
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