0.04秒ごとに沸騰と対流を制御し、「土鍋よりも美味しい」ご飯を炊きあげる炊飯器。水の透明度から汚れ具合を判断し、槽の回転方向や速度を変える洗濯機。人の動きを記憶・学習して効率的に冷暖房を効かせるエアコンは、自ら掃除するロボットまで内蔵する。「より省エネで、より快適」を追求する現代の超技術=家電。創意工夫が生み出される現場を探訪する。
思わず誰かに教えたくなるトリビア満載!
全製品の開発担当者を徹底取材!
「明日の便利」を生み出す「発想の原点」。
読むほどに膝を打つ、おどろきの発想と技術ーー。
0.04秒ごとに沸騰と対流を制御し、「土鍋よりも美味しい」ご飯を炊きあげる炊飯器。
水の透明度から汚れ具合を判断し、槽の回転方向や速度を変える洗濯機。
人の動きを記憶・学習して効率的に冷暖房を効かせるエアコンは、自ら掃除するロボットまで内蔵する。
「より省エネで、より快適」を追求する現代の超技術=家電。
創意工夫が生み出される現場を探訪する。
# 01 洗濯機ーーライフスタイルの変化が進化の原動力
# 02 冷蔵庫ーー気化と凝縮の熱交換器
# 03 掃除機ーー吸引力だけでは測れないその「実力」
# 04 電子レンジーー通信機器との意外な関係
# 05 炊飯器ーー高額商品ほど売れている“デフレ逆行”家電
# 06 テレビーー天文衛星の技術が促す進化
# 07 ビデオレコーダー/ブルーレイディスクーーテレビの使い方を変えた録画カルチャー
# 08 デジタルカメラ/ビデオカメラーー動画と静止画が交互に技術革新を生む
# 09 エアコンーー超高度な制御技術を装備した最先端家電
# 10 照明ーー光源と演出力の進化
# 11 電動シェーバーーー“切れ味”を生み出す超微細加工技術
# 12 マッサージチェアーー「銭湯」から普及した日本発の「リラックス家電」
# 13 トイレーー急速に進化する新しい家電
# 14 電気給湯器(エコキュート)--オフピークを活用する省エネ家電
# 15 電池ーーデジタル機器が進化を促す「縁の下の力持ち」
# 16 太陽電池ーー30年スパンで効率を考えるシステム型家電
# 17 HEMS--家庭内の電力利用の“お目付け役”
レビュー(12件)
使い方や省エネの役に立つトリビア満載
著者は、ネットワーク、IT、先端技術分野を中心に活躍するフリージャーナリストの西田宗千佳さん。 洗濯機、冷蔵庫、掃除機など身近な家電の変遷を取り上げ、紹介されるトリビアは、家電の正しい使い方や省エネの役に立つものばかりだ。 サイクロン掃除機には「完全にホコリを分離できないという欠点」(50ページ)があるため、「特に、粉じんが多い場所で使う頻度が高いなら、サイクロン式より紙パック式のほうが向いて」いるという。 ロボット型掃除機については、「一般的な掃除機に比べて吸引力を抑えたロボット型掃除機は、『最後は人がカバーする』ことを前提にした掃除機」(57ページ)という。 電子レンジが無線LANと同じ周波数帯域2.4GHzを使っていることについて、「『水の加熱に適した帯域だから』と言われることもありますが、実は大きな関連性はありません」(65ページ)そうだ。アメリカでは915MHzも使われているという。 エアコンの除湿機能は、「暖房機能を使って冷えた空気を温め直すことで、気温の調節」(173ページ)を行っているという。このため、除湿は冷房より電気を多く消費する場合があるという。 ヒトの「ヒゲの硬さは、同じ太さの銅線と同程度」(195ページ)という。硬いヒゲをカッとするため、高級シェーバーの刃には、日本刀と同じ技術が用いられているそうだ。 エコキュートの正式名称は「自然冷媒(C02) ヒートポンプ給湯機」。「冷媒に二酸化炭素を使ったものだけを『エコキュート』とよぶ」(235ページ)そうだ。大気がもっている熱も取り込むので、純粋な電気温水器に比べ3倍も効率が良いそうだ。 太陽光発電パネルはCPUと同じ半導体。このため、高温下では発電効率が落ちる。「最悪の場合、熱によって、出力が理想的な状態に比べ25%も低下」(274ページ)することがあるという。夏場のかんかん照りの時に発電量が上がるというわけではなさそうだ。