企業組織の発展段階を知ろう! ベンチャーの経営変革の障害
こんにちの日本では、ベンチャースピリットはあまり強くないと言われ、国際比較した時の起業率も低いとされている。しかし、特にインターネットの利用やグローバル化が進んだ影響で、起業家によって率いられた革新的な事業が瞬く間に大きな売り上げを上げるようになり、大きな社会的なインパクトを及ぼす企業も目立つようになった。
本書は、そのような企業のうち、特にDeNAに焦点を当て、企業としての成り立ち、以前の不祥事とその対応を振り返った上で、自力での運営断念に至ったキュレーションメディアについて、その経緯を報道や第三者委員会報告書などから丁寧に掘り下げる。そしてそれを通し、DeNAの経営者たちの問題点が起業家の持つ特性に基づくことを指摘する。
さらに、ファーストリテイリングやソフトバンクでは、後継者問題をめぐり生じた混乱にも同様の構造があることを指摘し、急成長を遂げたベンチャー企業の起業家が陥りやすい失敗の形を明らかにすることで、今後、同種の問題の発生を防ぐ際の参考となることを目指している。
ベンチャー企業も成長につれ社会的な要請が高まり、それに応えていくため、起業家はその段階に合わせ、的確に経営変革をしていくことが求められるようになる。今後、ベンチャー企業の力が社会でさらに幅広く求められている中で強く留意するべき事項が、ミクロに掘り下げられた豊富な事例からまとめ上げられている。
はじめに
第1章 DeNAの企業分析
第2章 著作権侵害事件の概要
第3章 著作権侵害問題への対応状況
第4章 事件の原因構造
第5章 ベンチャー企業の経営変革に関する考察
おわりに
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