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愛したはずの夫は、まったくの別人であった。 「マチネの終わりに」から2年。平野啓一郎の新たなる代表作! 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。 宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。 里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。 人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。 「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。 人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。
レビュー(437件)
よかった。
頼まれての購入です。 近くに本屋が無いので、 購入しました。
「ある男」とは!
レビューが遅くなりました。体調を崩してしまい、これから「ある男」の世界に踏み入れようかと思います。とても楽しみです。
親切過ぎる著者
文章はまるで家電の取扱書みたい。読者が感情移入する前に著者が説明し過ぎる。テーマは面白いが、想像の余地を読み手に与えて欲しい
ミステリ
結婚して子供までもうけた男が、携わっていた林業の事故で死亡する。ところが、ずっと疎遠だった兄が確認したところ、弟とは全くの別人だという。では、自分の夫はいったい誰だったのか。ミステリの要素をはらみながらも、家族、愛などを考えさせられた。東野圭吾氏に似た小説はあるが、矢張り筆力では平野氏が一枚も二枚も上。ただ、前作「マチネの終わりに」に比べると、やや劣るか。
ある男 平野啓一郎
マチネの終わりにを読んで 読みにくかったけど読んだら面白くて ある男も頼みました