「デジタルテクノロジーが我々の時間と存在にどのような影響を与えうるのか?」という現代的課題に、技術哲学分野の第一人者が、初めて独自の刺激的な視点から挑んだ野心作 ●プロセス哲学、ナラティブ理論、テクノパフォーマンスの概念を用いて、デジタルテクノロジーが「私たちの時間と存在との関係をどのように形づくっているか」を分析し、AIをはじめとする新技術や気候変動などに照らして、それが何を意味するのかを論じる。●現代の技術哲学とメディア論との対話と「人間的年代(アンスロポクロネ)」と呼ばれるものに共通する時間について、独自の問いを設定して、私たちが今日どのように存在し、時間に関係するのかを理解するための概念フレームワークを具体的かつ分かりやすく提案する。
第1章 イントロダクションーー時間、実存、技術
時間の加速と実存/地球レベルでの時間/現在主義の陥穽/デジタルテクノロジーによる時間形成/時間と技術を再考する/
本書の構成
第2章 プロセス、ナラティブ、パフォーマンスーーデジタルテクノロジーは時間性と実存をどのようにかたちづくるのか
【プロセス】
プロセス哲学の考え方/プロセス哲学をデジタルテクノロジーの哲学に応用する/デジタルテクノロジーと私たちの責任
【ナラティブ】
プロセスアプローチにナラティブ理論を統合する/ナラティブに伴う責任
【パフォーマンス】
プロセスとナラティブの身体的=運動的な側面と行為遂行的性格/時間のテクノパフォーマンス/時間のテクノパフォーマ
ンスの政治性/テクノパフォーマンスとしての実存
【複数時間性と権力】
時間の多元性とその統合/時間のテクノパフォーマンスの政治的・規範的な側面】
第3章 人間的年代における共通時間を求めてーー善き時間、同時代化、そして気候変動時代におけるグローバルな共=実存の政治
【カイロス:善き時間と意味のある存在】
善き時間のパフォーマンスとは何か/異なる時間のテクノパフォーマンスと時間的パフォーマンス/時間の管理とデジタルテ
クノロジー/デジタルテクノロジーと善き時間
【カイロス的政治と同時代化:気候変動時代における時間と共=実存の政治】
時間の創造と政治性/ポスト人間年代的思考と同時代化/デジタルテクノロジーと政治的なテクノパフォーマンス/カイロス
的政治とその責任/善き時間と新たなテクノパフォーマンス
訳者解説
参考文献
索 引
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【第1章キーワード】デジタル技術・時間・時間性・存在・脆弱性
【第2章キーワード】プロセス哲学・ベルクソン・ナラティヴ・意味・リクール・パフォーマンス・時間のテクノパフォーマンス
【第3章キーワード】ロマンチシズム・ボルグマン・カイロポリティクス・シンクロニシティ・アントロポクロン・長期主義
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