二〇世紀ロシアの思想家ミハイル・バフチンによる〈対話〉の思想が、近年、教育や精神医療の現場で注目されている。単なる話し合いではない、人を決めつけない、つねに未完成の関係性にひらかれた対話とは何か。「複数の対等な意識」「心に染み入る言葉」など、バフチン自身のテクストを紹介しながら、ポイントをわかりやすく解説する。
はじめに
1 対話的人間
1 「わたしはひとりで生きている」という幻想
2 ひとは永遠に未完であり、決定づけられない
3 ポリフォニーーー自立した人格どうしの対等な対話
4 気をゆるめることなくむすびつきながらも、距離を保つ
5 応答がないことほど、おそろしいことはない
2 内なる対話
6 モノローグが対話的なこともある
7 意識は対話の過程で生まれる
8 真理も対話のなかから生まれる
9 他者がいて、わたしがいる
10 相互が変化し豊饒化する闘争
3 相互作用のなかのことば
11 言外の意味
12 言語のなかでは、さまざまなことばが対話をしている
補 沈黙
おわりに
注
主要文献
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