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<b>この村では誰もが、誰かの秘密を知っている。</b> 2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。 犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが…… それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。 気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、 ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。 〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない! <b>つけびして 煙り喜ぶ 田舎者</b> 1:発生 2:夜這い 3:郷 4:ワタル 5:その父、保見友一 6:疑惑は静かに潜む 7:コープの寄り合い 8:保見家 9:うわさ 10:ワタルの現在 11:くねくね 12:書籍化の経緯 13:古老の巻 14:ふたたび郷へ 15:ことの真相 16:山の神様 17:春祭り 18:判決
レビュー(149件)
興味深い話でした。
実際に起こった殺人事件の話に引き込まれました。自分たちが現在住んでいる限界集落もまた戦後まもなく同じような殺人事件があり、他人事ではなくどこにでも起こり得る話だと思い一気読みしました。
人間って怖い…
ネットで話題になっていて、ぜひ紙の本でじっくり読みたく、購入しました。 凄惨な事件など起こりそうもない、限界集落におきた連続殺人。読み進めるごとにたった十数人の人間達の関係性に重い気分になり、なんともやるせない読後感でした。 ここにしか住めなかったの?なんとか他に行く処はなかったの?と拘置所の中の彼に問いたい。