クライエントが抱える苦悩、重圧、葛藤は、言葉にされるなかで可能性へと変転する。会話を交わすことで息吹く静かな力を求めてリスクをとるセラピストもまた冒険者である。対話学、現象学、社会構成主義など広く知の遺産を踏まえ、家族療法に一大転機をもたらした稀代の治療家ハリー・グーリシャンとその愛弟子ハーレーン・アンダーソン。会話に集う者たちが協働する治療的会話を目の当たりにする本書は、グレゴリー・ベイトソンを出自として生まれたオープンダイアローグの礎でもある。本書の再読・精読はセラピーという行為の本質的理解と実践をより確かなものにするだろう。言語と会話の新たな希望に満ちたモダンクラシックスの新装復刊!
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