螺旋は巡り、人は消えゆく。
妄執によってあるいは〈鬼〉と化し、
あるいは〈鬼〉に喰われた人々の物語……。
幻想ホラー小説集。
ネパールは、ぼくにとっては魔法の国。その首都、
カトマンズ。この街でなら、どのような奇跡やで
きごとがあろうとも不思議はないような気がした。
形見の“螺旋”--アンモナイトの化石を手に、
異国の地で死別した女の故郷を訪ねる男。魂月法
とは、いったい何か? 妄執によってあるい〈鬼〉
と化し、あるいは〈鬼〉に喰われた人々の物……。
表題作ほか、全七篇を収録。
目次
ころぽっくりの鬼
微笑
優しい針
蛇淫
髑髏盃(カパーラ)
檜垣─闇法師─
歓喜月の孔雀舞
初刊本あとがき
解説 大倉貴之
レビュー(2件)
家族に頼まれて購入したので、家族の感想になります。短編集で、7編すべてが楽しめたそうです。
夢枕獏の作品としては全体的に期待したほどでは無かったが、その中では「歓喜月の孔雀舞」がそこそこ面白かったかな。ただ主人公の木之原草平が嫌いなタイプ(自己中なストーカー気質)なので、今一感情移入しなかった。どちらかというと、千々岩聡の方が好感が持てた。 螺旋をモチーフにした作品では、作者に混沌の城の続編を早く書いてほしい。