学校現場では、友達関係を中心とした対人関係の問題、また、落ち着きのなさや忘れ物など行動調整にかかわる問題のために、通常の学級での適応が困難になっている子どもたちがいます。おもにASD(自閉スペクトラム症)、そしてADHDの特性をもつ子たちです。本書は、ASD児を主たる対象とした情緒障害教育半世紀を振り返ってその成果と課題を明らかにし、引き継ぐべき教育の姿を提示するものです。研究者や医者とは異なる実践家の視点で、その子の将来のために今行うべき適切な指導内容と方法を伝えます。
はじめに
年表●ASD(自閉スペクトラム症)児等の教育
ASD(自閉スペクトラム症)の呼称について
第1部 小学校情緒障害教育の歩み
1 黎明期ー1965年〜1975年
2 積極的指導の広がりー1976年〜1985年
3 発達障害概念の拡大ー1986年〜2006年
4 特別支援教育へー2007年〜
5 歩みの成果と課題ー今後に向けて
第2部 今後への期待ー引き継ぎたい教育の姿
その1 対象児の実態把握と支援計画
1 入級・入室相談
モデル1 実態把握票
2 教師が把握する子どもの実態
3 教育計画
モデル2 通級指導学級のねらいと指導内容
4 指導形態の意義・目的を意識する
その2 指導の実際
1 言語・コミュニケーション、言語概念の指導
実践例1 言葉の時間:こんなときどうしよう
実践例2 言葉の時間:皆の心をつかむのはどっちだ!? ディベート大会!!
実践例3 分数の学習における言語の概念指導
2 ソーシャル・コミュニケーションの指導
実践例4 自己理解・他者理解の一連の指導から
3 感覚・運動の指導
実践例5 動作模倣・サーキットトレーニング・リトミック
4 認知の指導
実践例6 行動調整・プランニング能力向上の指導「立体作品を作ろう」
5 読み書き障害や読み書きのつまずきへの対応
実践例7 つまずきの背景にある障害特性に着目した読み書きの指導1
実践例8 つまずきの背景にある障害特性に着目した読み書きの指導2
実践例9 つまずきの背景にある障害特性に着目した読み書きの指導3
6 個別場面でも小集団でもできる感覚・運動の指導
実践例10 室内の調度品を利用したミニサーキット
実践例11 ちょっとした工夫で展開できる活動、教材・教具
文献リスト
協力者一覧
まとめにかえて
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