ヘーゲル哲学の鍵を握る用語、アウフヘーベン(揚棄)。真理や意味をつねに両義的な思弁の内におくこの最重要概念をひとつの「語」として見るとき、それは哲学に何をもたらしたのか。この語の多義性につらなる数々の「機知に富んだ語」とその機能をヘーゲルのテクストに読み取り、弁証法的体系の内包する根源的複数性を明るみに出したナンシーの翻訳困難なデビュー作(1973年)、ついに邦訳。
第一章 序言
第二章 注目すべきテクストについて
註 記
第三章 思弁的な語
第四章 思弁的な命題
第五章 語、思弁的なもの
Phantasieの浮き彫り
浮き彫りになった形象
語「浮き彫り」
第六章 エピローグ
訳者あとがき
訳注/索引
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