本書は、経済学分野で用いられる統計的手法をていねいに解説した教科書である。「統計学分野の教育課程編成上の参照基準」から経済系の分野において学ぶべき内容を選択して、読者が統計データを解釈し、経済データを適切に分析する能力を身につけることを目標として書かれている。特に、現実的な経済問題の分析例を多く掲げ、その結果の解釈を通じて統計的手法を紹介している点と、データ分析の探索的手法およびベイズの定理に関する本質的な解説を記している点は大きな特徴である。著者らが多くの大学で行った講義に基づいてまとめられた本書は、経済学分野で統計を学ぶ大学生、統計検定や統計調査士の資格をめざす社会人ばかりでなく、経済データ分析に関心をもつすべての読者にとって絶好の解説書である。
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