アメリカンフットボールは、とても苦しいスポーツだ。とても厳しいスポーツだ。そして、とんでもなく素晴らしいスポーツだ。限られた人生の中の、貴重な青春の時間を割いてフットボールに取り組むのであれば、学生たちにはその素晴らしさを存分に体験してほしい。しかしそのためには「本気」になる必要がある。半端な気持ちで取り組むには、フットボールはあまりに酷なのだ。学生アメリカンフットボールの名門チームであり、日本の学生フットボール界をリードしてきた日本大学フェニックス。1990年までの黄金期のあと長く低迷し、2017年に27年ぶりの学生日本一に輝いた矢先に、悪質タックル事件という汚名を着せられ、次から次へと襲い来る困難に翻弄されている。しかしその中でも懸命に努力をつづける学生たちがおり、彼らを支えるコーチたちがいる。スポーツの真髄は人間教育であるという本質的な価値を見失わず、その学舎であるフェニックスが再び不死鳥のように舞い上がるために。これはフットボールに本気で打ち込む若者たちへの愛の檄文であり、スポーツの価値を見つめる熱いメッセージだ。
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