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松本大洋描く少年期作品の金字塔堂々完結! 星の子学園ーー親と離れて生きざるを得ない子供たち。親への思慕。親への反発。 新たな親の出現。その中で成長していく彼らの姿を、園の片隅で見つめてきたポンコツサニーだったが、やがて「別れ」の季節がやってきた。 渾身作、堂々完結!! 【編集担当からのおすすめ情報】 ■夏休みに帰る場所を持たない春男と静。そんなとき、静が新たな「家族」を見つける。それは一匹のカエルだった…。(第31話) ■園のみんなで、楽しい遊園地。しかし、そこには、楽しすぎる景色や、楽しすぎる思い出がいっぱいだった。(第32話) ■中学校の社会科見学。行こうとしないエロケン。行かせようとするつとむ。そして、行かせてやりたいと思った人物が……いた。(第33話) ■園の子とウチの子……その間には、深くて広い川が横たわっている…?いや、飛び込んでみたら、意外と浅くて狭い川だった…??(第34話) ■園の「親」として日夜奮闘する足立。しかし、それはあまりに途方もなく、いつ果てるとも知れぬ戦いでもあった。(第35話) ■園を抜け出して、親の元に帰るんだ!! 春男はついに実力行使に出た。そして、その思いを知った静もまた…!!「おかえり。」その一言を耳にするため、子どもたちは家に向かって”全力疾走”していた!!(第36話) ■春男と静の脱走劇から月日が経ち…子どもたちに別れの日がやってくる。それはポンコツサニーが目に焼き付けた最後の景色でもあった…!!(最終話)
レビュー(12件)
絵のうまさはもちろん、語りすぎないセリフと間合いが素晴らしい松本大洋の作品。お気に入りの喫茶店に置いてあったのが5巻までだったので、自分で購入。涙してしまいます。くみちゃんのように。今さらですが傑作。
登場人物がみんな魅力的です。
元々 松本大洋さんは好きな作家さんです。独特なアングルは秀逸。 身勝手な大人に翻弄されながらも自分なりの生き方に折り合いをつけて行く子供達の姿に何だか勉強になってしまいました。 大人も子供達も嘘を付く場面が多いですが、子供達の嘘は必要だったり、人のためだったり。子供を持つ親として切ない気持ちに。 のめり込むような展開はありませんが、良い作品だと思います。
何度も読み返したくなる
今までの松本大洋の作風とはちょっと異なる作品。昭和感満載で、切ない気持ち、ちょっと笑える、平成に必要な感情がわきあがります。
君はもう大人?
成人式を迎えて何年か経ちますが片付いてないものありません? ココロ
最終巻
最終巻と知らずに買いましたが、届いたものを見た瞬間本の厚さに『もしかして最後?』と思い悲しくなりました。 内容はいつも通り胸がきゅっと締め付けられるような切なさがあります。すばらしいです。 最後に、奥様の冬野さほさんのお名前がありましたが、どの絵が冬野さんだったのかしら‥もう一度読み返してみたいです