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観応の擾乱は、征夷大将軍・足利尊氏と、幕政を主導していた弟の直義との対立から起きた全国規模の内乱である。本書は、戦乱前夜の動きも踏まえて一三五〇年から五二年にかけての内乱を読み解く。一族、執事をも巻き込んだ争いは、日本の中世に何をもたらしたのか。その全貌を描き出す。
観応の擾乱は、征夷大将軍・足利尊氏と、幕政を主導していた弟の直義との対立から起きた全国規模の内乱である。本書は、戦乱前夜の動きも踏まえて一三五〇年から五二年にかけての内乱を読み解く。一族、執事をも巻き込んだ争いは、日本の中世に何をもたらしたのか。その全貌を描き出す。
レビュー(52件)
戦国時代が物足りなくなったなら
戦国時代ってよくも悪くも親しみやすい でも、本当に深い部分を触りたいなら怪帝後醍醐天皇がつくりだした南北朝時代を置いて他にはない その南北朝時代を一際混乱させるものにした、尊氏・直義、そして尊氏の実子でありながら毛嫌いされ、直義の跡を継いだ直冬の死闘に己の利害をかけて有力大名が絡む観応の擾乱 この擾乱の展開は足利派の内部分裂に南朝が絡んで二転三転し、参加者も入り乱れるため実にわかりにくかった それが一冊の本としてまとめられ、擾乱に至ったそれぞれの理由まで分析しているのは実に有意義だ
歴史の裏側が手に取るように描かれ一気読みでした
室町時代のもうひとつの大乱
最近応仁の乱も話題になってますので、もうひとつの大乱も知りたいと思い購入しました。
いや、いいよ。
巷で話題の応仁の乱より面白いよ。次は鎌倉公方の話あたりで。
認知が少ない室町時代のことが勉強できます。