日本語文法研究の新たな展開を目指す共同研究プロジェクトの成果報告論集。日本語文法研究において最も実績のある研究課題の1つであるアスペクト・テンスについて、現代日本語共通語・文法史・対照研究の3つの観点から多角的にアプローチするとともに、アスペクト・テンス体系と談話・テクストにおける運用のインタラクションを探究する。
執筆者:益岡隆志、定延利之、高山善行、井上優、羅米良、羅希、小林ミナ、藤井俊博、西田隆政、石出靖雄、渡邊淳也、和田尚明、金善美
第1部 現代語研究
「パーフェクトらしく見える3 つの「た」の過去性」(定延利之)
「「た」形変化文を発する権利のありか」(羅希・定延利之
「逸脱としての動作と変化」(羅米良・定延利之)
「「タ形」の意味をめぐる議論を日本語教育から考える」(小林ミナ)
第2部 歴史的研究
「歌物語テクストと時間表現 枠構造論の再検討」(高山)
「平安和文の長編物語の「枠構造」を考える 『源氏物語』を資料として」(西田)
「『伊曽保物語』の助動詞と枠構造 ナラトロジーから見た解釈」(藤井俊博)
「明治期小説の語り方 文末形式「た」に着目して」(石出靖雄)
第3部 対照研究
「日英語の三人称小説における時制形式選択とその関連現象 言語使用の三層モデルとC - 牽引に基
づく分析」(和田)
「フランス語半過去形と叙想的時制・叙想的アスペクト」(渡邊淳也)
「話し手の気持ちとアスペクト形式の選択 日本語と中国語の場合」(井上優)
「金善美「推量・意志を表す韓国語の -keyss-、(- u)l kes i- の出現様相 指示詞との関連」」(金善美)
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