●保育者が困っている時,子どもはその何倍も困り果てている。だとすれば保育者は,子どもが困らないように関わり方を変えるしかない。子どもが抱く「困り感」を軽減し,穏やかな園生活を保障するためのヒント集。単なるテクニック集にはせず,現場での保育の機微を大切にした使いやすく実用的な書。
●目次
まえがき
第1章 子どもの見方
I発達障害とは
1.なぜ自閉症・アスペルガー症候群,AD/HD,LDか
2.自閉症・アスペルガー症候群,AD/HD,LDとは
3.三つの障害の関連
4.発達障害の原因
II「困り感」の理解
1.まずは子どもの理解から
2.障害の改善は図れない
3.「困り感」へのアプローチ
4.「困り感」に気づく
5.発達障害のある子に特有の「困り感」
第2章 個別的な保育の手だて(1)活動の意味を伝える
I混沌とした世界に意味を与える
1.子どもの身になってみたら
2.安心して過ごせるスペースを作る
3.手がかりを与える
IIエスケープできる場所を用意する
1.エスケープのスペースをつくる
2.「周りの子どもへの説明」という前に
III一連の行動を教えるためのポイント
1.子どもにつけたい力を決めることから
2.三つのステップ
IV支援例
1.朝の支度
2.好きな活動を選んで遊ぶ
3.次の活動への移行
4.歩く
5.部屋の移動
6.制作活動
7.トイレ
8.給食
第3章 個別的な保育の手だて(2)見通しと向かう先を示す
Iスケジュールは何のために教えるのか
1.目標は,子どもがひとりで動けるようにすること
2.スケジュールで何を伝えるか
IIスケジュールを導入する際の留意点
1.カードをつくる前に
IIIいよいよスケジュールを導入する
1.まずはカードを「見る」ことから
2.カードは特別なものではない
3.子どもに伝わるカードを作る
IVスケジュールを発展させる
1.時間の推移を教える
2.1コマから2コマへ
3.コマを増やす,その前に
4.活動のすき間を埋める
5.携帯スケジュールに発展させる
第4章 個別的な保育の手だて(3)人とかかわる力をつける
I「要求」を伝えやすくするために
1.コミュニケーションと「要求」
2.教えたいことは,まず要求
3.「要求」を教える
II「期待」が伝わりにくい子どもへの手だて
1.分かっていないからできない
2.何をどのようにしたらいいかを伝える
3.「期待」を伝える
4.「してはいけない」という「期待」を伝える手だて
第5章 集団における保育の手だて(1)小集団保育の実践
I小集団保育の実際(1)発達障害のある子どものグループ
1.形態
2.実践
II小集団保育の実際(2)定型発達の子どもたちを交えて
1.形態
2.実践
III小集団保育のねらい
1.安心感を与える
2.保育者との信頼関係を培う
3.活動の単位と時間の推移を教える
4.他者と折り合うシナリオを作る
5.子ども同士がかかわる媒介をつくる
第6章 集団における保育の手だて(2)クラスでできる保育の手だて
I発達障害のある子どもが育つクラスをつくる
1.個への配慮の基本
2.クラス経営の基本
II支援の具体例
1.朝や帰りの集い
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