豊饒、多岐なお伽草子作品の世界。不思議で妖しい二人同夢、稚児幽霊、狐の髪切り、閻魔の苦患…は何を物語るか。
はじめに
第1章 怪奇と風雅の間
『うたたねの草子』-二人同夢の怪異と浮舟残像ー
『鼠草紙』-人獣交姦の悲劇、 隠された身上書ー
『浅間の本地』-さまよえる物語の中世・近世ー
第2章 説話的空間
『狐の草子』-狐媚と賀陽良藤説話ー
『幻夢物語』-稚児の敵討と枯骨報恩説話ー
大阪市立美術館蔵 『化物草紙』-絵画化された『今昔物語集』 の怪奇説話ー
『音なし草紙』 再論 -親王とは誰か? 教訓か、 艶笑かー
第3章 異類の小宇宙
『ふくろふ』-艶書における謎々とレトリックー
フクロウ物語の系譜 -『鴉鷺合戦物語』・『ふくろうの草子』・『あだ物語』-
『鼠猫論』-猫と鼠、 火花散らす論争ー
『医文車輪書』-戦国武将の医術とユーモアー
『鴉鷺合戦物語』-空想と風刺のいくさ物語ー
『精進魚類物語』 -流布本再評価・山科言継本の周辺ー
第4章 歴史と文学の間
『見聞諸家紋』 編者考 -「石井康長」 という人物についてー
『家忠日記』 の戯画 -撃甕救児図・文字絵の人丸ほかー
物売りの呼び声 -「菜かう」 「菜さう」 「菜かはう」-
『永正五年狂歌合』 注解 -困窮する公家たちの自嘲のうたー
第5章 資料翻刻
大阪市立美術館蔵 『化物草紙』
『鳥物語』 (『ふくろふ』)
『浅間由来記』 (『浅間の本地』) 架蔵
『武田実記』 愛知県新城市・鳳来寺蔵
あとがき
主要語彙索引
レビュー(0件)