人生の幸せとはどのように生きるか、何を目指すかという人生の方向性によって決まる。また寿命よりも人生の「質」が非常に重要である。それゆえ、人類のだれもが、一度の人生をどこに投資するべきかを真剣に考えないといけない。とくに、まだ若い時期に、「新たな経験を楽しみ、チャレンジする人生」が求められる。国際経営は、このニーズに答える上に、これをきっかけに自分の強みを活かし、あらゆるグローバル環境にチャレンジしてマネジメントすることを学ぶことができる。また、国内経営とは違った環境を提供してくれる。加えて、国内経営よりもリスクが伴うため、リスク対応力をつけることが求められる。これは、学生の場合、留学等で経験できるが、普段の生活と違った地域への旅行でも習得できる。また自分のコア・コンピタンスを活かすことも重要である。人は他の人とは明らかに異なる能力(コア・コンピタンス)を持っている。しかし、まずはこの能力を探すことが求められる。様々なことを経験し、チャレンジをすることで自分の強みを見つけ、その後、そのコア・コンピタンスを磨く必要がある。国際経営などの社会科学を学ぶ人よりも芸術家やスポーツ選手は、コア・コンピタンスがより明確な場合が多い。つまり、左脳より右脳を活かすコア・コンピタンスがより明確に示されるケースが多い。そのため、株式会社井口一世のように、実際にトランプのカードを並べるスピードを図るテスト(コア・コンピタンスの一種)などで採用基準としている企業も存在する。このようにイノベーションを起こそうとする組織は、そういったコア・コンピタンスを社内でルーティン化しているケースも現れている。イノベーションにはマイナーチェンジ(日本企業に多い)とメジャーチェンジ(今までと違ったチェンジ)の2種類が存在するが、今後は今までとは違った次元のイノベーション(すなわち後者)を遂げる必要がある。AI(人工知能)、IoT(もののインターネット)、DX(デジタルトランスフォーメーション)のようなデジタル時代には、従来のアナログの感性に加えて、デジタル道具を使いこなす能力も肝要である。本書を読むすべての読者は、国際経営を学ぶことで質の高い人生を目指してほしい。本書は質の高い人生を目指す人の指南書になると期待している。
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